エスパーニャ!大地とその心

【はじめに】
1997年出版の当著 (人間社・ISBN4-931388-03-5) に地図を加えました。
同時に関連記事や写真を見ていただけるよう配慮しました。
文章中、不都合な箇所へは手を加えましたが、原則的に内容は出版本と相違ありません。
読んでいただけたら嬉しいです。

中世以来、スペインの大地は延々として羊の群れを育ててきた。それは春秋2回、1ヵ月以上もかけて草を求め幾百キロもの乾ききった山野の長い道のりに耐えなければならない。羊たちの移動ルートは荒野にポツンと立てられた道標のみ。牧童は旅の安全を道標に祈りながら黙々と羊を追って歩きつづける。遠くの教会の鐘の音が頭上を通りすぎてゆく。今日の野宿場はまだはるか・・・。